7日の本会議で、上記意見書(内容は省略します)に対し、下記内容で賛成討論をしました。
1 私は、「国営諫早湾干拓事業の潮受堤防排水門の開門に対する意見書」に賛成の立場で討論いたします。
2 私たち諫早市民は、これまで数多くの水害に苦しめられてきました。
昭和32年の諫早大水害では、本明川をはじめとした数多くの市内の河川で氾濫が起こり、630名もの死者行方不明者を出すといった大きな犠牲を払いました。
3 そもそも諫早市は雨が降りやすい地形であり、梅雨の時期などは豪雨が襲います。また、干満の差が激しい有明海は、満潮になるとガタ土とともに海水が川を溯上し、その結果、低地では排水不良が起こります。
この2つの要因が重なると、大水害を引き起こすといったメカニズムが諫早市にはあります。
したがって、後背地の皆さんは人力で潟土を取り除いていました。その苦労は並大抵のことではなかったと聞いています。
しかしながら、ようやく平成9年の潮受堤防の締め切りで海水の遡上が無くなり、平成20年3月の諫早湾干拓事業が完成したことにより、諫早市民はやっと高潮や洪水の不安から解消され、安全で安心な生活を送れるようになっています。
ここで万一、長期に開門調査をするということになれば、異常気象の中、ゲリラ豪雨が各地で多発していることもあり、不安のどん底に陥ることになるでしょう。これは絶対に避けないといけません。
4 また、干拓農地では、入植された農業者の方々が大型機械を使って、一生懸命に農業に取り組まれています。農地のリース代や機械代など多額の投資を行い、人生を賭して干拓地での農業に打ち込まれています。
開門した場合の代替水源もなく、塩害への対策もない状況で、どうして開門できるのでしょうか。
塩害は地下から浸み込み、地上からも風に乗り飛んできます。とても防ぎきれるものではありません。また、地下水の汲み上げによる地盤沈下もようやく落ち着いてきており、これの再発生も非常に心配されます。
5 開門する場合は、防災対策費だけでも600億円を超える経費が必要と試算されています。それ以外にも、予測できない農業や漁業被害に対する多額のお金も必要になるはずです。
有明海の漁獲高は干拓工事のかなり以前から減少しています。全国的にもそうです。
有明海の環境変化には、様々な要因が複雑に絡み合っていることは、国も認めていることであります。真に有明海の再生を目指すのであれば、様々な複合的要因を踏まえた調査・研究が必要不可欠なはずです。
そして、その結果を踏まえた対策や水産振興、水質改善を図るためにお金を使うべきだと思います。
諫早湾干拓事業は国の事業として完成しました。完成後は、防災面、営農面で大きな効果があり、そして諫早湾内のアサリ、カキ等は養殖などで一定の成果も出ています。こういう素晴らしい事業に税金を600億以上もかけるような無駄な公共工事(開門調査)は絶対やめていただきたい。
6 わたくしは、諫早市民を不安にし、尊い人命や大切な財産を危険にさらすような開門には断固として反対です。
国民の生命、財産を守ることは国としての当然の責務です。
よって、国は昨日の福岡高裁の判決を不服として速やかに上訴すべきです。
以上の理由により、わたくしは、「国営諫早湾干拓事業の潮受堤防排水門の開門に対する意見書」に賛成するものであります。
議員各位のご賛同を、どうぞよろしくお願いいたします。
採決の結果、30名(3名が反対)の賛同により、意見書が採択されました。
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